オリンピアの7スピリット _Olympic Spirits_
前回の 魔導書とスピリットのシジル に記した通り、
召喚魔術に用いるスピリットを紹介していく。
はじめは、オリンピアの7スピリットだ。
オリンピア魔術
魔術のアルバテル _The Arbatel of the Magic_は、16世紀にラテン語で記された魔導書である。(著者は不明)
全9巻からなるはず(残されているのは不完全なため)の第3巻、オリンピア魔術は、多くの魔術師に実践されており、この7スピリットは召喚魔術においてメジャーな存在である。
オリンピア魔術の7人のスピリット…スピリットの数え方は、便宜上1人2人とする…は、それぞれが決まった天体を支配している。
土星、木星、火星、太陽、金星、水星、月の7つだ。
それぞれの天体に関わる事象から、君の望みを実現するのに適したスピリットを選ぶことができる。
では、それぞれのスピリットの特徴およびシジルに加え、名前をどう発音するかもを記しておく。
(召喚の際、カタカナ読みでもOKである。)
※ 内側の円の中にある図形が、オリンピアのスピリットだ。召喚魔術の儀式では、これを見る。(二重円の中に書かれているヘブライ語は、神の名となる。)
※ 天体の関わる事象については、シジルの作成時同様、
7惑星+3のエナジー を参考にしてほしい。
ARATHRON
カタカナ表記:アラトロン
支配惑星:土星
ARATHRON のシジル
ARATHRON-土星の関わる主な事象
● 物質的な欲求・問題(お金やほしい物品など)の根本的な解決に働く
● 不動にする(自分の意思や決意を強固にする、敵の動きを止める・足を引っ張る)
● 破壊する(断ち切りたい関係を終わりにする、悪い習慣をなくす、敵の名声・地位・富を壊す)
ARATHRON の発音
● octopus の o のように、口を大きく開けた「アー」。
● r の巻き舌と口を大きく開けたアの「ラー」
● th はトではなく、「th(発音記号 θ )」 の発音。thank you の「th(発音記号 θ )」(日本語のサとトのどちらでもない発音)。
● 「th(発音記号 θ )」にすぐ続けて、巻き舌の r で「ロン」
○ アーラー th ロン、アラthロン
BETHOR
カタカナ表記:ベソール(ベトホル)
支配惑星:木星
BETHOR のシジル
BETHOR-木星の関わる主な事象
● どちらにも転び得る状況の際、幸運が味方をする
● 調和とバランスを取る
● 他者とのコミュニケーションを良好にする
● 自分の価値を認めさせる(自他ともに)
● ラッキー・チャンス・お金を引き寄せる
BETHOR の発音
● 普通の「ベ」に 「th(発音記号 θ )」
● 「th(発音記号 θ )」につづけて「オル」ルは r
○ ベ th ―ル、べthル
PHALEG
カタカナ表記:ファレグ
支配惑星:火星
PHALEG のシジル
PHALEG-火星の関わる主な事象
● 勇気と闘志を得る
● 敵を打ち破る知恵と力を得る
● 敵を弱らせる
PHALEG の発音
● 「ファー」fの発音のファ
● 「レグ」レは L(エル)なので巻かない
○ ファーレグ、ファレグ
OCH
カタカナ表記:オウク
支配惑星:太陽
OCH のシジル
OCH-太陽の関わる主な事象
● 成功をもたらす
● 栄誉・名声を得る
● 自分を見つけ、自分を生きられる
● 創造性を発揮する
OCH の発音
● 「オウ」
● のどの奥で息を通すようなくぐもった「ハ#」。ドイツ語のchのような
○ オウハ# あるいは、普通に「オウク」でもいい
HAGITH
カタカナ表記:ハギス
支配惑星:金星
HAGITH のシジル
HAGITH-金星の関わる主な事象
● 恋愛に作用する(出逢い・別れ)
● 魅力的な人間になる
● 愛を引き寄せる(恋人・友人)
● 美に作用する(内面・外見)
HAGITH の発音
● フランス語のHのように、Hは無音
● 口を大きく開けた「アー」
● 「ギ」に「th(発音記号 θ )」
○ アーギ th、アギth
OPHIEL
カタカナ表記:オフィエル
支配惑星:水星
OPHIEL のシジル
OPHIEL-水星の関わる主な事象
● 知力を高める
● 他者を説得・懐柔する
● コミュニケーション能力を高める
● 芸術性を高める
OPHIEL の発音
● 「オー」
● 「フィー」
● 「エル」Lのル
○ オーフィーエル、オフィエル
PHUL
カタカナ表記:ファル
支配惑星:月
PHUL のシジル
PHUL-月の関わる主な事象
● 精神性・霊性を高める
● 直感力を高める
● 潜在意識との交流
● 心の問題を解く
PHUL の発音
● 「フ―」
● 「ル」Lのル
○ フール