君が魔術と聞いて思い浮かぶのは何かな?
白魔術、黒魔術、ハリーポッター、魔女、魔法使い、呪文、儀式、ほうき、杖、天使、悪魔、ミサ、儀式、生贄、魔法陣…こんなところだろうか。
この中には私がここに記す魔術に関係あるものもあれば、全く関係ないものもある。
では、魔術とは何か。
一言で表すなら、
今ある現実を自分の望む現実にシフトするためのスキルだ。
説明しよう。
まず、誤解を解く。
魔術は英語でマジック。このマジックという言葉が日本で使われるとき、手品という意味になることが多い。君もマジシャンと聞いたら、魔術を行う魔術師ではなく、手品師を想像するのでは?
実際、magicを辞書で引くと、手品の意味も載っている。
けれども、魔術は手品ではない。
マジックのもうひとつの意味は、魔法。
魔法…ファンタジックな言葉だ。魔法の言葉とか、魔法みたいな○○とか、魔法を形容詞に使うものが多々ある。
だが、それらすべてがゲームや漫画、ハリーポッターなどに出てくるような魔法(杖を振ったり呪文を唱えたりして、物理的な攻撃や防御、変身する・させるなど)と同じ意味で使われているわけではない。魔法のように素晴らしい効果がある、という意味であることが大半だろう。
そもそも、魔法って本当にあると思うか? 魔法使いや魔女が実際に存在すると思っている?
奇跡はある。
それは、また別。ここでは割愛しよう。
魔女はいる。
ただし、ほうきにまたがって空を飛びはしないけれど。
では、魔法使いは?
いるかもしれない。
ただし、魔力で物理攻撃をして敵を倒す魔法は使えないだろうけれど。
で、魔法はというと。
その意味が、普通なら不可能な手段で意図する結果を現実に引き起こすことなら、ないとは言いきれないだろう。
もちろん、杖を振ってスマホを板チョコに変えたり、猫に変身したり、ビームを出して人を傷つけたりはできないはずだけれど。
そう、魔術は比喩ではない。
そして。
魔術は魔法と重なる部分もあるが、魔法と完全にイコールではない。
魔術や魔法、呪術、奇術、妖術、超能力…あげればきりのない、宇宙エネルギーによる事象や量子の働きで起こる事象を指す言葉の、明確な区切りはわからない。それぞれの、目に見える証拠とともに分類する定義が、人によって違うからだ。
だから、ここに記す魔術も。もしかしたら、ある人はそれを天使の助けと呼ぶかもしれないし、引き寄せの法則の一種だと思う人がいるかもしれない。
また、ほかの誰かには、宇宙人に教えてもらった超能力でしょと言われるかもしれない。
先ほど、魔術は英語でmagicと言ったが、それは辞書での話。英語圏では、もうかなり以前から、ここで行うような実践的な魔術をmagickと表すことも多い。
そう、実践だ。
魔術は机上の空論でも形式でもなく、実際に実用可能なスキルだ。
行えば現実に作用する。私たちを取り巻くこの現実において、実際に機能する…それが魔術だ。
実際に何の変化も起こせないものは、魔術ではない。
もう一度言おう。
ここに記すのは、今ある現実を自分の望む現実にシフトするためのスキルだ。
ほしいものを手に入れる。
いらないものを遠ざける。
自分を変える。
誰かを変える。
何かを変える。
…君の望む方向に。
どうだ? ワクワクしてこないか?
ぜひ、魔術をやってみたい。
そう思った君。先に進もう。
いや。魔術なんて、やっぱりうさんくさい。そんないかがわしいもの、実際に効きめがあるわけないさ。
そう思った君。疑り深いのは嫌いじゃないが…自分の知っている物事だけが真実と思っているのはもったいないことだ。
君が知らずとも、魔術はすでに実用のもの。
話を聞くだけなら害はない。
さあ、進もうか。