神(と呼ばれる存在)の名

はじめに

という言葉に、君はどういった反応をするだろうか。

絶対的な力を持つ存在として肯定するか?

そんなものはいない!と否定するか?

神と呼ばれる存在に対する見解は、人それぞれに異なるだろう。

神を信じる人。

神を否定する人。

神に無関心な人…等。

もちろん、ケイオスマジックにおいては、どう思っていても問題はない。

けれども、召喚魔術を行う際には、スピリットの存在を信じる自分になりきる必要があると前述した。

(スピリットとは、神・天使・精霊・悪魔など様々に呼ばれる存在をいう。)

召喚するスピリットの情報は、まだ、オリンピアの7スピリットのみだが、この先、天使や悪魔なども加えていくつもりでいる。

そして、それらスピリットのシジルには、神の名を記してあり、召喚の儀式では、神の名のもとにスピリットを呼ぶ権威を得るとなっている。

召喚魔術は、自分が口にする神の名がどういうものか、知らずとも行える。

その神の名でスピリットを呼べる、と信じる自分でありさえすれば。

だから、君が、神の名はただの呪文の一部だ、それが何の宗教に由来するものであっても、おとぎ話の中の偉い魔法使いの名であっても何でもいい、その言葉で魔術が機能するのなら…と思うのであれば、神の名についての記述は読み飛ばしてかまわない。

召喚魔術に限らず、今後手引きしていく魔術の中にも、神の名を用いる技法はある。

そこで、神について(少なくとも、この手引きに登場する名について)の情報を、私の知り得る範囲で記していこうと思う。

神と呼ばれる存在

まず、はじめに、大前提としてひとつ。

神とは、信仰する宗教により呼び名が異なる存在である。

どの宗教にも、基本的に、自分たちの信じる神がある。

そして、神(一神教では1人、多神教では複数人の)に救いを求め、感謝し、心のよりどころとし、信心する。

私は、どの宗教にも入ってはいないし、魔術の実践以外で神の名を呼ぶこともないが、人が生きる上で 祈る対象 は必要だと思っている。

(そう。私も毎夜、祈っている。神と呼ばれる存在にではない。宇宙エネルギーを統べる無限の力に。そして、それは私自身の中にある。)

とはいえ、無宗教の私が信仰について語るには荷が勝ちすぎるため、宗教に深く触れることはやめておこう。

これを読んでいる君は、どの宗教に属していても、あるいは、無神論者であっても、魔術を実践しようとする者であるはずだ。とりわけ、ケイオスマジックを行う者にとって、宗教間の垣根は無きに等しい。

あるときは旧約聖書のサームをもとに護符をつくり、またあるときはルーン文字を身体に描き、別の日には不動明王の印を組み真言を唱える…それが、(乱暴にいえば)ケイオスマジシャンであることのアドバンテージだ。

どの信仰、なんの宗教、思想を取り入れてもいいケイオスマジックだが、実際に多く用いるのは、16世紀から19世紀に成立したとされる魔導書を参考にした近代魔術である。

そして、中でもポピュラーな召喚魔術およびアミュレット・タリスマンに用いる Tetragrammaton (テトラグラマトン)、YHVH と表記される神の名が、最も有名かつ多用されている神の名といえるだろう。

この YHVH は、ヘブライ語で יהוה と綴る旧約聖書にある神の名で、口にしてはならないとされる名である。そのため、真の発音はわからない。英語圏での一般的な発音から、イーアォエと書いたが(召喚の儀式にて)、日本ではヤハウェと呼ばれている。(エホバという発音は無理があると思う。)

יהוה …この文字を、君は見知っているかな。

旧約聖書にはもちろんだが、様々な魔術関連の書籍に、この神の名は記されている。

召喚するスピリットのシジルに、アミュレットおよびタリスマンに。

そして、神秘主義思想カバラの魔術体系の書物にも。

魔術に神の名を使うことの是非はさておき、旧約聖書にある神の名が魔術に多く用いられるのは、やはり最大宗教であるが故なのだろう。(旧約聖書を使う宗教:ユダヤ教・キリスト教)

神の名は様々にあるが、ここで手引きするケイオスマジック(参考にする魔術)においては、基本的に יהוה をはじめとする旧約聖書の神の名を用いている。

後々に手引きするアミュレット&タリスマンでは、サーム(Psalms)から成る神の名(Divine Name)も多用する予定だ。

また、召喚するスピリットとして記す天使&悪魔も、聖書由来であることから、召喚魔術において旧約聖書の神の名を用いるグリモワールが多いのは自然といえよう。

オリンピアの7スピリットは旧約聖書との関連のないスピリットだが、シジルには旧約聖書の神の名を記してある。問題はない。それが、ケイオスマジックだ。

君にとってシックリくるのなら、梵字を書いてもOKである。

יהוה をはじめとする神の名の詳細は後述する。

スピリットのシジルにあるヘブライ語表記のそれぞれの名について、大まかな説明を記す。

興味がなければ、飛ばしてかまわない。

だが、君も、いずれ興味が湧くだろう。

ケイオスマジシャンは、機能する魔術を追い求める者なのだから。

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