マジックスクエア~7つの天体に対応する魔方陣~

マジックスクエアとは

今回は、魔術に用いるマジックスクエアについて記す。

(具体的な使用法は次回に。)

マジックスクエア(magic squares_魔方陣)は、

任意の数 n × n マスの正方形の方陣に配置された数字が、 縦・横・対角線それぞれの列の数字の合計が同じになるものをいう。

数学的には、12×12などの魔方陣も作れるが、魔術では、3×3、4×4、 5×5、 6×6、 7×7、 8×8、 9×9 の7つを使用する。

この7つのマジックスクエア(magical squares、magical cameasとも呼ばれる)は、7つの天体にそれぞれ対応している。

3×3 土星

4×4 木星

5×5 火星

6×6 太陽

7×7 金星

8×8 水星

9×9 月

※ ここでは、カバラ思想および儀式魔術体系をもとにしたマジックスクエアの利用法となる。(マジックスクエアは、インドや中国などにも古来より伝わる用法がある。)

7つのマジックスクエア

マジックスクエアに入る数字はそれぞれ1~マス目の数であり、その配置は何通りかあるが、魔術にて使用される一般的なものを記す。

土星 _Saturn_

3×3で、9マス。

1~9までの数字。

縦・横・対角線の合計値は15。

木星 _Jupiter_

4×4で、16マス。

1~16までの数字。

縦・横・対角線の合計値は34。

火星 _Mars_

5×5で、25マス。

1~25までの数字。

縦・横・対角線の合計値は65。

太陽 _Sun_

6×6で、36マス。

1~36までの数字。

縦・横・対角線の合計値は111。

金星 _Venus_

7×7で、49マス。

1~49までの数字。

縦・横・対角線の合計値は175。

水星 _Mercury_

8×8で、64マス。

1~64までの数字。

縦・横・対角線の合計値は260。

月 _Moon_

9×9で、81マス。

1~81までの数字。

縦・横・対角線の合計値は369。

魔術における使用法

マジックスクエアのタリスマン・アミュレット

7つのマジックスクエアは、それ自体にパワーを秘めている。

それぞれが持つパワーは、長い年月の間に、人々が関連付け、理由付け、そう信じることでチャージされてきたもの。

(詳しくは、7天体+3のエナジーを参考のこと。)

7天体に関連付けられた3から9のマジックスクエアに宿るそのパワーを用いる魔術のひとつが、マジックスクエアのタリスマン・アミュレットである。

(タリスマン・アミュレットはともに、日本語でいう護符のような役割を持つアイテムである。同様のパワーでも、心の平穏や幸運を得るためなど自身のパワーアップ目的のものをタリスマン、邪気避けなど守護目的のものをアミュレットと呼ぶことが多い。)

7天体のパワーはを得るには、マジックスクエアを自ら描くのだが、その際、数字ではなくヘブライ文字で描くことが必須となる。

※ 数字とヘブライ語の対応は後述する。

パワーを得たい天体のマジックスクエアを、所定の曜日に(これは省いてもかまわない)ヘブライ語で描く。

そして、描いたマジックスクエアを身につける。お守りのように。

こうすることで、天体のパワーを味方につけられるというわけだ。

ルーン文字や梵字を身体に描いたり、神に描いたものを身につけてタリスマン・アミュレットとして用いるのと同じだ。

そう考えると、単に天体の記号を描くのもありかもしれない。その場合は、もちろん、

そこにパワーが宿っていると思い込めることが効果の有無につながるだろう。

どうかな?

君は鼻で笑うだろうか。

もしかしたら、お守りのようなアイテムに対する信心を、君は持っていないかもしれない。

だとしたら、それはとてももったいないことだ。

有名な神社で手に入れた護符を信じるなら、いや、たとえ信じないスタンスで生きているとしても、これは信じたほうがいい。

タリスマン・アミュレットは、パワーを持つ

機能する魔術で作成したタリスマン・アミュレットのパワーは、リアルである。

(近代魔術のグリモワールには、タリスマン・アミュレットとしての使用にとどまらず、マジックスクエアを用いて行う儀式系魔術が記されているものもあるが、ここでの手引きは控えておく。)

マジックスクエアを用いてシジルを作成する

これまでに、2種類のシジルについて記した。

ひとつは、スピリットのシジル

スピリットのシジルは、それぞれが個々を表す。

もうひとつは、望む現実のシジル

望む現実のシジルは、望む現実を文字で書き、それを組み合わせて描くことで、望む現実を図案化したもの。

個々はもちろん、望む現実によって、そして、シジル作成時の自由な発想とインスピレーションにより、すべてのシジルが異なる図柄になるといっていいだろう。

そして、今回。

マジックスクエアを用いて作成するシジルである。

これは、簡潔にいうと、君の名から成るシジルだ。

(名を表すシジルは、シールとも呼ばれる。)

手順はこうだ。

●君の名を示す文字がある。

●その文字を数字にする。

●その数字をマジックスクエア上で順に線でつなぐ。

いたってシンプル。

ただ、少しばかり慣れが必要な面はある。

なぜなら、文字の数値への変換にはヘブライ語を用いるからだ。

※ 日本語名の文字の数値への変換方法は後述する。

そうして作成したシジルをどう使うか?

ケイオスマジシャンにとって、可能性は未知数であろう。

その中から、ここでは、シジルマジックにおいて使用する望む現実のシジル付加するシジルとして紹介する。そう、四元素のエナジーの付加・7惑星+3のエナジーの付加と同様だ。

君の望む現実が関わる天体を選び、その天体のマジックスクエアで君の名を表すシジルを作成する。

作成したシジルは、君を表すシシジルだ。望む現実のシジルに君のシジルを描き加えることで、望む現実のシジルはより強力となるだろう。

例をあげると、恋愛関係で望む現実のシジルであれば、金星における君のシジルを用いるのが定石となる。

いうなれば、パワーを付加したい天体における君の名…君のサインを、シジルに描くということだ。

名には特別なパワーが宿る。

聖なる名しかり。

そして、もちろん、君自身の名にも。

名を与えられたということは、力を与えられたということである。

次回は、マジックスクエアのタリスマン・アミュレット、そして、自身のシジルの作成法を手引きする。

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