魔術のキャパシティで、望む結果を実現させるのは魔術によってオーダーを受けた宇宙エネルギーであるとした。
君が自覚しているかわからない。けれども、君はもうすでに、宇宙エネルギーの存在を認識しているはずだ。
「いや、知らない。そんなの使ったことないし!」
そう思うか?
君は今まで生きてきて、神さまに願い事をしたことはないかな?
流れ星に願ったことは?
短冊に願いを書いたことは?
お守りを買ったことは?
おまじないをしたことは?
あるいは、
てるてる坊主を作って、明日の晴天を祈ったことは?
これらはみな、人間以外の存在に望みを叶えてもらおうとする行為だ。想定する相手が神でも宇宙人でも、何だとしても。
何かが自分の要望を聞いてくれると思っているから、願い、頼み、祈る。
つまり、これらの行為をしたことのある人は……。
望みを伝えることで、自分のために何らかの力が働いてくれる可能性があると思っているわけだ。
その何かが、宇宙エネルギーである。
(宇宙エネルギーの解釈は様々だが、ここでは私独自の見解で話を進めていく)
魔術は、宇宙エネルギーを活用する数あるスキルの中のひとつといえる。
宇宙エネルギーを肯定しよう。
(上にあげた行為のどれもやったことがないという君。とりあえず、もう少し先に進んでみてほしい)
では、次に。
こうなりたい、こうなってほしい、これがほしい、という望みが君にあるとする。
そのとき、それを望む思考と感情に力があると思っているかな?
思っているならOK。
この、思考の力を使って望む現実を得るのが、もっとも有名な引き寄せの法則だ。
考えていることが現実になる……こういうと、個々の持つパワーだけを使うようにに聞こえるが、その考え(望み)に反応して、宇宙エネルギーが働いている。
宇宙への注文も然り。
魔術においても、個々の持つパワーが必要となる。
人の思いには力がある……それを肯定しよう。
さて。自分の思いに力があると思っていない君、または、宇宙エネルギーの存在に疑問のある君。
これができるかな?
引き寄せの法則その他で行われる願望実現宣言、アファメーション。
簡単にいうと、
「私は自分にふさわしい相手と結婚し、ステキな家庭を築いている」
「好きな仕事をして、年収3000万稼いでいる」
など、望む自分の未来を現在形(場合によっては過去形)で宣言すること。
この宣言を、
「私には生きがいも恋人もなく、人に嫌われ、孤独で寂しい毎日を送っている」
「私は誰よりも不幸な人間である」
こんなふう(できれば避けたい未来)にして紙に書き、いつも目にする場所に貼る。
…これをやれるだろうか。
人外の力(宇宙エネルギー、神、天使、悪魔、呼び方は何でも)なんて存在しないと思うなら。自分の思いに何のパワーもないと思うなら、ためらいなくこのアファメーションを実行できるだろう。
どちらの力も働かないのであれば、これはただの落書きだ。
もし、少しでもやりたくないな~と感じるのなら。無自覚だとしても、肯定している。
宇宙エネルギーを、そして、思いのパワーを。
もし、この負のアファメーションを躊躇なくできるのなら……残念だが、君に魔術を肯定させることはあきらめよう。
宇宙エネルギーと思いのパワーの肯定が、魔術の肯定には不可欠だ。
なぜなら。
今ある現実を自分の望む現実にシフトさせるのに必要なのは、宇宙エネルギー。
この宇宙エネルギーに指示を出して動かす(オーダーする)のが魔術。
そして、この魔術が機能する動力源となるのが思い(思考・感情)だから。
魔術を肯定する=魔術が機能するのは当然ととらえること、が大切だ。
水道の蛇口をひねる(レバーを上げる)と水が出る。水道が壊れていない限り、これは当然のこと。水道はそうなるように作られている。
おそらく君は、水を出そうとするたびに、
「あ~ちゃんと水が出るかな? 出ないかもしれないな」などとドキドキしないだろう。
それと同じだ。
魔術を肯定しよう。
魔術は機能する。